THE WALL STREET JOURNAL(web版)『Next Era Leaders×WSJ』に選出!GCCジャパンCEO、ファン・ヤン氏のインタビュー(日本語訳)

カンボジアとの懸け橋に

※この記事は、ウォールストリートジャーナルの英文記事を日本語に翻訳したものです。原文はこちらをご参照ください。
カンボジアは小さな国ですが、人々は優しく誠実であり、労働人口や経済成長率といった数字を見ても、
先進国にはないビジネスチャンスを感じられます。そんな魅力にあふれた国と日本の懸け橋になることが私たちの役目です、
と語る株式会社GCCジャパン代表取締役のファン・ヤン氏に話しを聞いた。



Golden Cambodia Century(以下GCC)グループは、2015年にカンボジアで総合不動産開発会社としてスタートしました。
以来、事業を多角化し、金融、飲食、医療・福祉の分野で、カンボジアの経済と社会に寄与しています。
株式会社GCCジャパンは2021年に、カンボジアを本拠地とする企業として初めて日本に進出しました。

設立以前、私は不動産投資事業を行っている企業の海外部門で働いていました。
そこで、初めてカンボジアに行く機会に恵まれ、その知られざる成長性と人々が生き生きと生活している様子に圧倒されました。
それまでは、カンボジアの明確なイメージが湧いていなかったのですが、一変して大好きになりました。
もっと深くカンボジアに関わっていきたいと思った矢先、海外部門が閉鎖されることに。
そのことをGCCグループの会長であるアレックス・ユー氏に話したところ、GCCの日本支社の設立と、
代表取締役就任を打診されました。その頃はちょうど、世界中が新型コロナウイルスの影響を受けて移動が制限されていた時期であり、
現地訪問によってカンボジアの魅力を知ってもらうということができませんでした。そこで、カンボジアの情報を発信し、
日本との懸け橋になることを目的に、GCCジャパンを設立しました。

私のルーツが日本にないことから、設立には多くの課題がありました。しかし、大変さよりも、挑戦する楽しみの方が強かったですね。
この挑戦心は、当社の事業の多角化にも生きています。

当社は、カンボジアの不動産投資・マーケティング・仲介から始まりました。
現在では、日本からカンボジアへ向けての輸出・販売のサポート、日本企業のカンボジアへの進出のサポート、
両国の情報の発信まで事業を広げています。

当社の不動産関連事業に関して、大きく2つの特徴があります。1つは、カンボジア発のデベロッパーの案件は、
当社が一手に担っているということ。そしてもう1つは、取引をスムーズに行えるということです。
現在、カンボジアにはさまざまな国のデベロッパーが進出しています。ローカルのデベロッパーも含め、
海外企業とやり取りをする際、文化・宗教などの背景や、商習慣の違いを理解し、正しく情報を伝えることが重要になります。
当社やGCCグループには、海外にルーツを持つ人材が多く、海外企業との折衝に長けています。
加えて、日本語の資料を作成したり、契約書の作成においてはリーガルチェックを行ったりと、
顧客に安心してもらえるような取り組みを行っています。

不動産投資を行った顧客が実際にカンボジアを訪れると、私がそうであったように、多くの人がその活気に魅了されます。
次第に、顧客から日本とカンボジアをつなぐビジネスの相談を受けるようになり、創業当初は予定していなかった事業の多角化を進めていきました。
これからも事業に制限をかけず、顧客の声を吸収し続けていきたいですね。

昨年は、日本とカンボジアの外交関係樹立70周年にあたり、両国でさまざまなイベントや発信が行われました。
当社も「KAWAII-CON」と銘打って、カンボジアで日本の伝統文化・ポップカルチャーの発信、展示、物販を行うイベントを開催。
当社が運営するイベントとしては過去最大規模でしたが、準備期間が短く、直前までせわしなく準備をしました。そのおかげもあり、イベントは大盛況。
参加者は3日間で約7,000人に上りました。両国のメンバーによるダンスコラボレーションや、日本人歌手の日本語の歌に体を揺らしながら歌うカンボジア人の姿を見て、胸が熱くなりました。
当社としても、両国のビジネスに興味がある多くの人とつながることができ、日本とカンボジアの懸け橋になれたという実感が湧きました。

私は、日本の皆さんに新たな選択肢を知ってほしいと思っています。カンボジアは人口の70%が34歳未満であり、労働者人口が多く、高い成長率を維持しています。
新たな投資先としてはもちろん、事業展開、移住においても、他国ではできない経験を期待できるでしょう。しかし、周辺のタイやマレーシアとは異なり、カンボジアは宣伝が得意ではありません。
ですから、まずはカンボジアという国を知ってもらう。そのために、旅行会社と組み、観光も含めたいろいろな切り口で、多くの人にカンボジアを訪問してもらう計画を立てています。
そして、日本の皆さんがカンボジアと聞いたら当社を思い浮かべるくらい、確固たる地位を築くのが今後の目標です。

※この記事は、ウォールストリートジャーナルの英文記事を日本語に翻訳したものです。原文はこちらをご参照ください。

THE WALL STREET JOURNAL『Next Era Leaders×WSJ』

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